ミロスラフ・シュチェパーネクMiroslav Štěpánek

表現の多彩さ、その才能
とどまるところを知らず

1923年12月2日、リブチツェ・ナト・ヴルタヴォウ生まれ。2005年没。
チェコ国立芸術アカデミー演劇学部(DAMU)人形劇学科で舞台美術を学び、60年代初めからアニメーションの美術担当として活躍。2.5次元の短編シリーズ「ぼくらと遊ぼう!」で好評を博し時代の寵児となります。「ぼくらと遊ぼう!」で組んだブジェチスラフ・ポヤルとは、「ふしぎな庭」シリーズなどのチェコアニメを代表する作品を世に送り出し、チェコアニメ史上最高のコンビとも言われました。人形アニメから、セル画のアニメまで、シュールな作品からギャグタッチのものまで、子ども向けから、難解な作品まで、その表現力の多彩さは、チェコアニメの多くのデザイナーの中でも随一です。作品ごとにふさわしい異なったスタイルを常に作りだし、「えっ、これシュチェパーネクのデザイン?」とその表現力の多彩さに驚くこともしばしばです。デザイナーでありながら、いつも撮影には最初から最後まで立ち会い、心の底からアニメーションに打ち込み、その生涯をアニメーションのデザインの仕事に捧げた人物です。

©Krátký Film Praha,a.s.