パヴェル・コウツキー
~一度見たら忘れられない~
“強烈”、“個性的”、そういった言葉が、
コウツキーのキャラクターには似合います。
国策でアニメ製作を支援されていた共産主義時代に活躍した作家が、
チェコアニメの巨匠として評価されている中、
コウツキーは、現代の作家です。
国の援助はなくとも、彼は自身の
類まれな表現力で、ベルリン国際映画祭で
何度も受賞されるなど、傑出した存在として
世界から評価されています。
世相を皮肉った作品が多く、
人間の奥底にある感情を最大限のデフォルメで、
魅せてくれます。
その強烈な線の使い方、色使いは、
過去のチェコアニメにはなかったものです。
そして、強烈で迫力ある絵の中にも
“かわいらしさ”と“親しみ深さ”、“愛嬌”を
感じさせるのが、コウツキーのキャラクターの大きな
魅力です。