会社概要・チェコについて

会社概要

商号
株式会社アットアームズ(http://www.a-armz.org/
代表者
眞部 利治
役員構成
  • 代表取締役社長 眞部 利治
  • 取締役副社長 奥野 勇
  • 専務取締役 津秋 武稔
  • 取締役 眞部 学
  • 監査役 森原 信隆
  • 執行役員 勝野 陽介
所在地
  • 本社

    〒530-0047

    大阪市北区西天満5-16-3 西天満ファイブビル

    TEL:06-6362-8914 FAX:06-6362-6362

  • Tokyo

    〒104-0061

    東京都中央区銀座7-16-14 銀座イーストビル

    TEL:03-6278-8924 FAX:03-6278-8925

  • Nagoya

    〒460-0008

    名古屋市中区栄4-3-26 昭和ビル9F

    TEL:052-238-9517 FAX:052-238-9518

業務内容
  • TV-CM企画制作・PR映像・イベント映像企画制作・イベント企画運営・販売促進ツール企画制作
  • Webコンテンツ制作・映画配給・絵本出版・ライセンス事業
資本金
3,000万円
設立
平成13年4月1日
取引銀行
三井住友銀行 堂島支店 三菱東京UFJ銀行 天満支店
主要取引先
  • (株)電通関西支社
  • (株)電通
  • (株)電通西日本
  • (株)電通東日本
  • (株)電通テック
  • (株)デルフィス
  • (株)読売広告社
  • (株)アサツー・ディー・ケイ(株)東急エージェンシー
  • (株)JR西日本コミュニケーションズ

順不同

チェコについて

なぜ“チェコ”なのか?

チェコには、どんなものにも命があるという考え方があります。それは、昔から近隣諸国に蹂躙されてきた歴史が大きな要因なのかもしれません。希望が持てない毎日の中、造形物に命を持たせ、空想することが大きな楽しみだったのではないでしょうか。イジー・バルタ監督の「屋根裏のポムネンカ」も、屋根裏に捨てられたおもちゃたちが、人間の知らないところで、冒険を繰り広げている、というお話です。ロボットという言葉も文豪のカレル・チャペックが作り出した言葉です。ものに対する憧れを多く持った国ではないでしょうか。職人の国と言われるチェコは、物作りが盛んで、昔から工業国として有名です。

命を吹き込まれたものの代表例は、何と言っても人形劇。18世紀に支配されていたドイツ帝国に書物や演劇、オペラ等でチェコ語の使用を一切禁止されていましたが、人形劇だけはチェコ語の表現が許されたのです。抑圧しすぎないためのドイツ帝国の方策だと思われますが、もともと盛んだった人形劇がさらに活発になりました。後に、人形のコマ撮りアニメの制作に大きく影響します。

第2次世界大戦後、共産主義政権であったチェコスロヴァキア共和国は、芸術文化の表現に大きな規制をかけました。ただ、子供向けのアニメーションはあまり規制されませんでした。ただ、他の東欧の国と違うのは、アニメーションを作る環境でした。

第2次世界大戦後、チェコ南部に位置するズリーンにオーダーメイドの靴で成功した靴メーカーのバチャが、こどものためのアニメーションを作りたいという思いで、私財を使って、ズリーンにアニメーションの製作スタジオを作ったのです。このスタジオにチェコの優秀なアーティストが集結しました。油絵、水彩画、彫刻家…あらゆるジャンルのアーティストが、やってきたのです。正直、彼らはアニメーション製作を求めていたのではなかったのかもしれません。ただ、ここには、規制のほとんどない自由な表現機会がありました。創作に飢えていた彼らは、この限られた表現機会にすべての才能を、情熱と表現力を注ぎ込んだのです。こうしてチェコのアニメーションは世界中に認められ、現在もなお、突出した評価をされているのです。

またアニメの露出の機会にも恵まれていました。ヴェチェル・ニーチェク(日本語ではおやすみアニメと紹介されています。)という今も続いている子供むけのアニメ番組があります。これは、毎日夕方に放送されており、チェコの子どもたちは、これを見てから寝るという習慣があります。この番組で高い評価をされることが、アーティストにとって、大きなモチベーションとなりました。40年以上続く番組で今も大人気番組なのです。ここで放送されるアニメーションは破壊や暴力の場面はなく、見る人によっては、刺激が少なく物足りなく感じるかもしれません。でも、心優しい登場人物たちが、困っている友達を助け、困難があっても、知恵を振りしぼって明るく元気に乗り越えます。美しく色鮮やかな絵と、心温まるお話は、見る人の心を優しくします。また、チェコでは、アニメは何度も何度も繰り返し見ます。良質なアニメは絵本と同様、何度見ても楽しめるものであり、いつの世代の子どもたちが観ても新鮮で新しく感じられます。チェコの子供たちが悪い事をした時、いちばん怖い罰は、「ベチェル・ニーチェクを見せませんよ!」とお母さんに言われることなのです。

このように、チェコの人々は、アニメーションとともに育ってきたといっていいでしょう。その影響は大きなものがあります。

1968年、ワルシャワ軍がプラハに攻め込んだとき、チェコの人々は抵抗しませんでした。1989年、世界で唯一、話し合いで民主化を得、ビロード(無血)革命と呼ばれています。武力行使を嫌うチェコ人の気質は、アニメーションの影響が大きいのではないでしょうか。