ミハエラ・パヴラートヴァーMichaela Pavlátová

世界中のクリエーターが衝撃を受けた
「反復」その突出した才能

1961年プラハ生まれ。
1987年、プラハ工芸美術大学卒業。
大学の卒業製作の「夫婦生活」を発表した後、すぐにアニメーション映画のオファーをもらったパヴラートヴァー。才能ある作家が多く活躍していた当時、その抜擢はとても珍しいことでした。アニメを作るのは、自分のためという彼女の次の言葉が印象的です。「私は、多くの人によって作られる長編アニメーションよりも、作家が作る短編のアニメが好きです。長編アニメーションが目標としているのは、自分を表現することではなく、成功する商品を作ることだからです。」“日常生活”をテーマにした作品が多く、なにげない生活からユーモアや刺激を掘り下げ、見る人の共感を得ます。特に1994年に発表した「反復」は、ベルリン国際映画祭を始め、数々の国際映画祭のグランプリを獲得し、日本で広告代理店対象の上映会を催したとき、この「反復」の上映後、多くのクリエーターが拍手喝さいで称賛しました。その他の作品でも数々の国際映画祭の賞を受賞し、現在のアニメーション界には、欠かせない存在となっています。
これまでにフランス、カリフォルニア、ポルトガル、プラハの各地で彼女の映画の回顧展が開催されています。
1992年から1998年まで、チェコ国立芸術アカデミーおよびプラハ工芸美術大学で教鞭をとり、1998年からは、サンフランシスコのアカデミー・オブ・アート・カレッジで教鞭をとり、また、アニメーション製作会社Wildbrain inc.と協力し、現在は、プラハを中心に活動しています。
「ことば、ことば、ことば」
1991年ヴァヤドリド国際映画祭 グランプリ
1991年モントリオール国際映画祭 グランプリ
1992年ハンブルグ国際短編映画祭 グランプリ他
「反復」
1995年ベルリン国際映画祭アニメ部門 金熊賞
1995年アヌシー国際アニメ映画祭 審査員特別賞
1995年モンテヴィデオ国際映画祭 グランプリ
1996年広島国際アニメフェスティバル グランプリ
その他、多数受賞

©Krátký Film Praha,a.s., Michaela Pavlátová